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台湾.日本における地震防災情報の多言語化の考察――災害時避難場所の掲示を中心として――

研究台灣、日本在地震防災資訊的多語言化現象─以緊急避難處所之標識牌為中心─|Multilingualization of Earthquake Prevention Information in Taiwan and Japan: Primary research on signages of evacuation shelter and its alphabetization

摘要


本論考では地震国である台湾.日本における地震防災情報の多言語化について考察を行う。両国ともこれまで大きな地震を経験してきた地震大国である。日本では、1995年1月の阪神淡路大震災を大きな契機として「日本語を母語としない市民」向けの地震.防災情報の作成.流通の必要性が強く認識され、以降、多言語情報の充実化を継続している。一方、台湾では、1999年の921大地震以来、地震防災情報の流通と避難場所の整備が試みられ一定の成果をあげてはいるが「台湾諸語を母語としない市民」を対象とした多言語防災情報が十分に作成され流通しているとは言いがたい。そこで本論考では(1)台湾.日本の地震防災情報のうち、特に情報の多言語化の現状と課題を紹介し、続いて(2)日台の災害時の「避難場所」について筆者の調査をもとにした類型の紹介および課題の提示、を行う。加えて(3)台湾における地震防災情報の多言語化について、(1)(2)で得られた知見も活用しながら、主にアルファベットによる二言語併記における課題.問題点について述べる。地震災害は、国籍.出身等に関わらずすべての人々(広義の市民)に等しく降り掛かる可能性のある災害である。多様な出自を持つ人々で構成される台湾社会においては、余すことなくすべての人に対して災害に備え危機を回避するための地震災害に関する情報の受容、共有が求められる。

並列摘要


本論文目的在考察同樣屬於地震發生頻繁位置的台灣與日本,其防災資訊的多語言化研究。日本以1995年1月的阪神大地震為一大契機,深刻體認到針對外籍人士等「母語非日語的居民」製作相關標誌的重要性,以及宣導防災資訊的必要性。此後日本也於各地發生過的震災經驗中,汲取教訓並考察多語言化資訊是否充實。另一方面,台灣在1999年的921大地震發生之後,雖然加強了防災資訊的宣導並有一定的成果,但至今20年過去了,針對「母語非中文的其他居民」而言,多語言化的防災資訊仍稱不上完善且與尚未普及。因此,(1)本文先簡單地比較兩地的多語言防災資訊等現狀與課題。然後(2)介紹台灣與日本的「避難所」等疏散收容的公共標誌,與研討其課題。(3)運用研究上述(1)與(2)所得到的知識,闡述台灣的地震防災資訊之問題點,主要討論標識牌的英文拼音方式混亂。地震是不論國籍、出身地,只要身為當地居民(廣義的市民)皆可能會遭遇的災害。生活在多元文化的台灣社會裡,每一位成員皆應俱備防災意識,有關地震的相關資訊也應該被分享共有。|This paper deals with the multilingualization of earthquake prevention information (EPI) in Taiwan and Japan. Both Taiwan and Japan are earthquake prone countries. Since the Great Hanshin-Awaji Earthquake Disaster (1995), Japan has recognized the necessity to prepare EPIs for foreign residents -"non-Japanese-speaking citizens"- and ongoing preparation and improvement has been thus far continued. After 921 Earthquake (1999), Taiwan has also began to prepare EPIs, however, the information for foreign residents leaves much to be desired. Based on the above-mentioned situations, this paper shows (1) the current status and issues of multilingualization of EPIs in both countries, (2) the instances and issues of signages of evacuation shelter in both countries, and shows (3) the problems and issues on the multilingualization (alphabetization) of EPI in Taiwan. Earthquake is a danger which nobody can avoid. Therefore 'every' one of us must be accountable for the preparation, distribution and sharing of EPI.

參考文獻


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延伸閱讀