新型コロナウイルスの感染拡大から三年余りが経過した。この期間、台湾における日本語学習者の目標の一つでもある日本への交換留学の中止が相次いだ。台湾中部に位置する静宜大学においても、多くの学生たちが日本への留学を目標に入学するが、日本留学の延期が続き、民国109年度は留学できないまま大多数の学生たちは卒業を迎えた。しかしながら、このような状況においても少数ではあるが、日本留学への望みを持ち続け、それに挑んだ学生たちがいる。当初、学生たちが思い描いていた留学とは異なる形となったが、自身の夢を叶えるため、オンライン授業で日本留学を経験したのである。日本留学を諦めなかった学生たちにとって、コロナ禍で経験した日本留学はどのようなものであったか考察する。特別な環境下での日本留学で学生たちは何か得られるものがあったのだろうか。また、学生たちが経験したことを、今後の留学制度を見直すきっかけになるとも考え、コロナ禍で留学を試みた学生たちにインタビュー調査を実施し、日本留学の成果と課題を明らかにした。
自新冠病毒流行以來,已經過了三年多。在此期間,作為台灣日語學習者學習目標之一的赴日交流項目相繼取消。位於台灣中部的靜宜大學,也有不少學生以留學日本為目標,但日本留學延期政策仍在繼續,民國109年大部分學生未能出國留學就畢業了。然而,在這種情況下,有少數學生仍然懷有赴日留學的願望,並接受了線上留學的挑戰。雖然與學生們想像的留學並不一樣,但為了圓自己的夢想,他們通過網路線上課程體驗日本留學。對於這些沒有放棄在日本留學的學生,本研究將探討在此特殊環境下日本留學的經驗。研究議題將關注於在此特殊的環境下,同學們的日本留學收穫為何?以及,透過學生們的經歷分享重新審視未來留學制度。本研究針對在新冠疫情期間嘗試出國留學的學生進行問卷調查及訪談調查,並分析學生線上留學的成就和挑戰。