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〈格助詞〉と〈後置詞〉の区別~分類基準と機能を視点にして

摘要


伝統的な国語学および革新的な日本語学で〈格助詞〉と呼ばれるものは、その実、文法格(grammatical case)や構造格(structural case)を表す狭義の〈格助詞〉と、意味格(semantic case)や固有格(inherent case)を表す〈後置詞〉の2種類に分けることができる。抽象的な〈文法/構造格〉を表す〈格助詞〉は、さらに〈主格〉の「ガ」.〈対格/目的格〉の「ヲ」.〈与格/間接目的語格〉の「ニ」.〈属格〉の「ノ」に下位分類(subcategorize/subclassify)することができるのに対し、特定の〈意味/固有格〉を表す〈後置詞〉は、それが表す特定の意味に応じて、〈時間〉(「ニ」).〈場所〉(「デ.ニ」).〈方向〉 (「ヘ.ニ」).〈相方〉(「ト」).〈道具.手段〉(「デ」).〈原因.理由〉(「デ.タメニ」)などに〈下位分類〉することができることを提議し、〈狭義の格助詞〉と〈後置詞〉との間には、それが表す意味内容(semantic content)やそれが担う統語機能(syntactic function)に関して大きな相違が見られることを指摘する。また、「ニ」格は、同時に〈文法/構造格〉と〈意味/固有格〉の両方に属するところから、〈格助詞〉と〈後置詞〉の2面性(duality)を具え、このことが「ニ」格の多義性(polysemy)に連がることについても論述する。

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