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丁寧体否定形式「~ません」と「~ないです」の動向

摘要


日本語の文末丁寧体否定形式には「~ません」と「~ないです」の2形式がある。成立では「~ません」>「~ないです」となるが、用法などに違いが感じられ、この二語の比較.検討が行われている。日本語学の分野では、成立や推移の考察、コーパス.小説.シナリオやテレビ番組などの共時的な調査があり、日本語教育の観点からは学習者の発話などの分析がある。分析の観点としても、特有な用法、書き言葉と話し言葉、改まり度などが挙げられているが、変化が継続中の事象でもあり、調査.分析の余地があるのが現状である。本発表では、丁寧体否定形式「~ません」「~ないです」について、上記のような複数のジャンルの動向を踏まえた上で、ラジオ番組を中心に論じた。ラジオ番組は、昨今ポッドキャストなどのインターネットを通じた発信も増え、復権しているメディアであり、不特定多数に向けた話しことばで、パーソナリティの個人差などの特徴が出やすい言語資料と考えられる。調査の結果、①シナリオは「~ません」、ラジオは「~ないです」が多い②前接語では動詞に「~ません」、イ形容詞や名詞などに「~ないです」がつく傾向がある③後接語では、言い切りや接続助詞に「~ません」、終助詞に「~ないです」が多くなる。話者による違いが若干ある。シナリオでは「~ません」を基調とした結果が出ていた。ラジオでは「~ないです」が若干上回っていた。またコメンテーターの個人差などがあったが、これは言語(選択語彙)そのものの差か、話し方(聞き役志向か、リスナー志向か)という点でも違いがあるかと思う。

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