本研究は戦争と記憶、メディアとジェンダーの視点から日本と台湾の公共放送のテレビドラマはどのように戦争、戦時下の女性を描いているのかに注目する。黄(2014、2020)の研究成果を土台に、John Fiske(1996)、Diana Rose(2000)の研究方法を援用し、女性主役の公視の作品を対象に取り入れ分析した結果は以下となる。台湾と日本の公共放送における戦争描写は、男性の出征と戦死、空襲が現れ、男性=前線、女性=銃後という図式が朝ドラと類似している。なお、玉音放送=終戦という設定は朝ドラのみならず、公視の時代ドラマには現れるが、台湾ではさらに「光復」を象徴している。また、両者の対比を通して、朝ドラのヒロインには反戦メッセージを持っていることが確認でき、長期にわたって「戦後」を意識する日本と台湾の大きな違いとも言える。
本研究以戰爭與記憶、性別媒體的角度觀察日本與台灣兩地的公共電視的連續劇如何呈現戰爭記憶,尤以第二次世界大戰期間時曾為日本殖民地的台灣之戰時女性生活為觀察主軸,與黃(2014、2020)論述有關NHK晨間劇進行比較。採用John Fiske(1996)、Diana Rose(2000)之分析手法紀錄戰爭場景。結果可知:劇中女性的戰時體驗,包含男性出征、空襲、男性戰死等皆與晨間劇近似,出現男性=前線、女性=後方家園之表象。值得注意的是玉音放送=終戰之設定皆出現在台日媒體中,但台灣劇中玉音放送雖等同終戰,亦代表光復。並且透過與台灣公視之對照,可發現晨間劇中女主角的反戰意識,此為長期處於戰後的日本與台灣不同之處。