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『天台霊応図本伝集』に関する一考察

《天臺靈應圖本傳集》的研究|A Study of the Tendai reiozu honden shu

摘要


日本天台宗宗典刊行会編纂の『伝教大師全集』の第四巻の中に、伝教大師最澄が編集したと伝えられる文集-「天台霊応図本伝集』が収められている。この文集は、元々十巻本であったと思われるが、現行本はいずれも上下に分けられる二巻本である。下巻の中に、それぞれ、作者や文体を異にする四つの文献が収められているが、そのうちの一篇が「天台大師略伝」と題されている。この「天台大師略伝」は、すなわち本論文で取り上げられる主題である。「天台大師略伝」という文献について、多くのことが知られてこなかった。例えば、その作者も不明であり、更に、「天台大師略伝」という名称が目次に見えるものの、本文に当たる内容が現行本に見当たらないと考えられてきたのである。そこで、本論文は、『天台霊応囡本伝集』の内容に対する比較と分析を慎重に進めることによって、本来「天台大師略伝」に相当する文献内容を『天台霊応図本伝集』の中から見出そうとした。いったん、内容の確認に成功すると、その内容に基づいて、本文献の原作者も次第に判明でき、更にその文献が如何なるルートで日本に伝来して、『天台霊応図本伝集』の中に収録されるに至ったのかも推測できると考えられる。このような考察を通して、中国唐代成立の資料を温存した『天台霊応図本伝集』に対する注目を呼びかけることができると幸いである。

並列摘要


相傳爲日本留華高僧最澄所編纂的《天臺靈應圖本傳集》,目前被收錄於日本天臺宗宗典刊行會所編纂的《傳教大師全集》第四卷。該書據云原爲十卷本,但現行諸本皆僅殘餘二卷,而其中的第二卷則收錄了作者既不同、文體也各異的四種文獻。本論文所論述的正是四種文獻中的第三篇《天臺大師略傳》。關於這一篇〈天臺大師略傳〉,至今爲止對它的認知是作者不詳,僅存目次,而且其本文似乎已經亡佚。但是本論文透過審慎地分析、對比、考察等作業,嘗試確認〈天臺大師略傳〉的本文及其資料來源、原作者和東傳日本的原貌,而重新呼籲重視這部保存了貴重文獻的《天臺靈應圖本傳集》。

參考文獻


『大正新脩大蔵経』
『伝全』 『伝教大師全集』(全四巻)、1912 年、天台宗宗典刊行会編纂発行
(1975)。伝教大師全集。世界聖典刊行協?。
『血脈譜』 最澄『内証仏法相承血脈譜』、『伝教大師全集』(1912 年版第二卷、頁 513-562)所収
『天台法華宗学生式問答』(八巻)、『伝教大師全集』(1912 年版第三卷、頁 731-810)所収

延伸閱讀