〈サヴァイヴ系〉と〈空気系〉はともにゼロ年代に隆盛したサブカルチャーのジャンルである。〈サヴァイヴ系〉とは主に自己責任によって物事を決断し、他者と傷つけあってでも生き延びようとする主人公を描いた作品群のことを指し、他方の〈空気系〉とは、物語ではなくキャラクター同士の何気ない会話や日常生活の雰囲気(=空気)を楽しむジャンルのことを指す。この二つのジャンルは一見対照的に映るが、そのどちらもが大きな物語が凋落したポストモダン社会におけるコミュニケーションの在り方を描いているという意味では同様の背景を出自としており、相補的な関係にあると言ってよい。論者はかつて「〈サヴァイヴ系〉と〈空気系〉の狭間で-AKB48そして乃木坂46」(『応用語文学報』国立台中科技大学語文学院 第五期 2017.6)においてAKB48と乃木坂46のそれぞれが〈サヴァイヴ系〉(=AKB48)と〈空気系〉(=乃木坂46)の世界観をどのように表現し多くのファンを取り込んでいったのかといった点を考察したが、本論では主に乃木坂46の姉妹グループとして結成された欅坂46に注目し、同グループを〈サヴァイヴ系〉と〈空気系〉どちらの要素をも取り入れたハイブリットグループとして位置付けたうえで、その混淆の内実を問うていきたいと考えている。
〈競存體系〉和〈空氣體系〉皆屬2000年代所盛行的次文化領域。〈競存體系〉係指,描述主人翁自我負責全責決定事情,即使傷害他人也要生存下來的作品族群;〈空氣體系〉則非描述故事,而是享受於人物之間的日常對話與生活氛圍。雖然這兩個領域乍看之下互相牴觸,但兩者都是在描繪大故事衰退的後現代主義社會之中溝通的應有狀態,出自同樣的背景,可謂具有互補關係。論者曾在「〈競存體系〉和〈空氣體系〉的夾縫之間-AKB48,接著乃木坂46」(國立臺中科技大學語文學院『應用語文學報』5期,2017/06/01,P25-42)考察AKB48與乃木坂46分別呈現〈競存體系〉(=AKB48)和〈空氣體系〉(=乃木坂46)的世界觀而拉攏眾多的粉絲。本論文則著重於乃木坂46的姊妹團體「欅坂46」,將其團體定位在採納了〈競存體系〉和〈空氣體系〉兩者要素之混合團體,探討其內部的混亂結構。