摘要
日本統治時代の台湾ではラグビーは人気スポーツとして普及していた。台北一中は昭和6年から昭和16年までの10年の間、8度全国大会に出場し、2度の優勝と１度の準優勝を果たした強豪校であった。台北高等商業学校は昭和7年から5年間、連続して高等専門学校ラグビー全国大会に出場し、その後は台北帝国大学農林専門部と台北高等商業学校の接戦が続いた。そして社会人チームは台湾総督府鉄道部チーム、通称鉄団が絶対的な力を見せつけていた。台湾の人々は『台湾日日新報』に掲載されるラグビーに関する記事から、ラグビーの対戦成績だけではなく、ルールやラグビーの精神についてなど、多くの情報を得ることができた。本稿では昭和3年に設立された台湾ラグビー蹴球連盟、そして2年後の昭和5年に改組されて新しく登場した西部ラグビー蹴球協会台湾支部が台湾ラグビーの普及と発展に果たした役割に注目し、日本統治時代台湾ラグビーの進展を考えたい。
並列摘要
橄欖球在日治時期是台灣的一項流行運動。台北第一中學於1931年至1941年的十年間，參加了八次全國大賽，兩次奪冠，一次獲得亞軍，是一所強校。台北高等商業学校自1932年起，連續五年參加了全國專門高等學校橄欖球大賽，之後，與台北帝國大學農林專門部展開了一系列勢均力敵的較量。而在成年隊中，台灣總督府鐵道部隊，俗稱鐵團隊，展現了絕對的實力。當時住在台灣的日本人與懂日語的台灣人可從《台灣日日新報》發表的有關橄欖球的新聞中得到許多資訊，不僅止於橄欖球比賽的結果，亦可了解橄欖球的規則與精神等。本文則聚焦於1928年成立的台灣橄欖球聯盟、與兩年後於1930年重組的西部橄欖球協會台灣分會，考察其在台灣橄欖球的普及和發展上所扮演的角色，以探討日治時期臺灣橄欖球的發展。