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  • 期刊

交流協会奨学金留学生に見られる日本留学の傾向—日文系出身者を中心に

摘要


本稿は、財団法人交流協会による奨学金留学生試験の採用者の状況ならびに留学後や帰国後の状況について、近年に見られる傾向を日文系出身者を中心に述べたものである。右奨学金試験の受験者は人文系の専攻者が多く、理工系の専攻は者が少ない。また近年は商学系の受験者が増加しているのが特徴である。受け入れ大学は、以前は知名度の高い大学に集中していたが、近年は各大学に分散している。1996年度並びに1997年度採用生へのアンケート調査によると、2年間の奨学金支給終了後、大多数の者は留学を継続するが、中には2年間研究生として在籍した後、就職或いは帰国する者もいる。また、最大数が研究生としての1年間を経た後に正規の大学院生となり、2年間で修士号を取得する。修士号取得者のうち、約3分の1は博士課程に進学するが、そのうち半数以上の者が博士課程に4年以上在籍する。当地においては、高等教育機関における採用の条件に博士号取得を条件としているところが多い。今後は日本の大学での博士号取得を目的とした留学が増加傾向にあり、それに応じた日本の大学側の対応が望まれる。

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