都市は、時代や社会環境の変化による影響を受けながら、発展または衰退という変化を常に行っている。同様に、都市と切っても切れない関係にある「都市の顔」というべき中心商店街もさまざまな要因によって激しく変化している。本研究は、ここ12年間、日本の3都市(名古屋市.広島市.福岡市)におけるそれぞれの中心商店街の変容を、規模の視点から比較しつつ、解明するものである。また、規模といっても、都市人口.商店街の全事業所数や総延長など基本的な指標で分析するのは勿論、商業力を具体的に表すことができる売り場面積も加味して、もっと的確に中心商店街の規模を掌握し、その推移を解明するのは本研究の狙いである。