台湾初中級日本語作文クラスにおける作文指導の再考―「自己PR」をテーマとした授業活動へのTAE導入―

台灣初中級日語作文課程中的新嘗試－以TAE指導「自我PR」教學活動為例｜Attempt of writing instruction in Pre-intermediate Japanese writing class in Taiwan: Using TAE steps for A ＂SELF-PR＂ as an example

羅曉勤(Lo, Hsiao-chin)

《淡江日本論叢》 36輯 (2017/12) Pp. 101-125

摘要

従来の初中級日本語作文教育は、主に語彙や文型の習得に重点を置く傾向であるように思われる。しかし、「書く」こととは、コミュニケーション行為の一つであり、書くこと自体に目的があるということを意識する必要もあろう。だが、現場での指導に際して、筆者は、従来の教科書や方法では、「書く」目的（=コミュニケーション）について、十分な指導ができていない恐れがあると感じたのである。そこで、作文の授業活動について、その目標や内容の再検討に取り組みたいと考えた次第である。本稿は、その一連の取り組みの一つとして行った、「自己PR」をテーマとした作文授業にTAEを導入した試みについて述べるものである。「自己PR」で重要なことの一つに、自己分析を行うことが挙げられるが、本稿における実践は、自己分析の方法にTAEを導入し、それにより、学習者が書くプロセスにおいて、自己PRに対する意識がどのように変化、もしくは明確化したかを調査、分析することで、作文指導へのTAE導入の可能性を検討したものである。その結果、学習者の82.8%は、再考された学習目標や内容に肯定的な評価を示し、さらにTAEステップの導入が、作文で自己PRを表するプロセスにより有益であることが示唆されたのである。

關鍵字

日本語作文指導 ； コミュニケーション行為 ； 自己PR ； TAEステップ ； 活動

並列摘要

既有的初中級的日語作文教學中，主要是以學習語彙．文型為主要的學習內容，然書寫本身也是一種溝通行為，有著其目的。故既有的日語寫作教科書似乎較少加強每個主題的溝通目的。筆者以此為出發點，希望能藉由導入TAE步驟式教學方法來重新檢討有關以自我分析為中心的「自我介紹」之作文教學活動；希望藉由學習單或學生的作品來分析學習者意識自我分析的過程，並從學習者的觀點來反省整個教學活動的成效。其結果顯示有82.8%的學習者認同此教學設計的轉變並認為在寫作過程導入TAE步驟式教學方法的引導有助於自我推薦文章的撰寫。｜In the traditional Japanese writing education, which centered on the acquisition of vocabulary and grammar are normal. But the writing Purpose is lack. In this paper, I will introduce the TAE steps to the practice, and rethink about the practice process of ＂self-introduction＂. Then, I collected the opinions about self-analysis from the learners. The results showed 82.8% of learners agree this instructional design changes and considered in the process of writing the introduction guide TAE step teaching methods also contribute to self-referral of the article.

並列關鍵字

日語作文教育 ； 溝通行為 ； 自我介紹 ； TAE步驟式教學 ； 活動｜writing class ； communication ； TAE steps