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台湾JFL学習者による取り立て詞習得の縦断的研究―日中対照の視点から

摘要


本研究は翟(2010)の研究成果を踏まえ、新しい4名の試験者による取り立て詞の習得状況を考察し、習得における問題点を日中対照の視点から分析を行うものである。考察の結果を下にまとめる。 1.「も」は習得仮説(1a)で推測されたとおり圧倒的に多用され、「さえ」は習得仮説(1b)で推測されたとおり使用率が低かった。「累加のも」の習得は早く、順次「限定のだけ/対比のは/意外のも」それから「限定のしか/意外のさえ/最低条件のさえ」へと習得が進む。このことから、「累加のも」は習得しやすい語で、「限定のしか/意外のさえ/最低条件のさえ」は習得しにくい語で、「限定のだけ/対比のは/意外のも」は習得容易と習得困難の間に位置されることが言えよう。 2.「も」は多用される一方、1名の学習者による「も」に関わる誤文の産出が学習の中期まで続き、もう1名の学習者が学習の後期に入って始めて誤文を産出した。誤文は習得仮説(1c)で推測された2パターンのいずれかに入るのである。パターン1の「NP(+意味格)+も+V」に関しては、翟(2010)では、これは「も」の誤用で、「意味格助詞の不当省略」だと考えたが、本稿では、「も」の誤用だとは考えずに、「学習者の「も」の使用に伴う「意味格助詞の不当省略」のように修正する。「意味格助詞の不当省略」は日本語の「助詞」と中国語の「介詞」の使い分けにかかわって、前者は動詞句に伴う助詞句の主要部で必ず出現する必要成分であるのと異なって、後者は動詞の分類によって必ずしも出現しない要素である。パターン2「{主格/主題}+も+目的格+を+V」の使用は両言語の語順の差異が背景にあると考えられる。ゆえに、2つのパターンの使用はともに母語の干渉によるものだということが分かった。

延伸閱讀