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  • 期刊

新美南吉「権狐」論—葉聖陶「古代英雄的石像」との比較を通して

摘要


童話作家新美南吉の代表作「権狐」は国語教育界や文学研究領域で常に取り上げられる作品である。この作品に新美南吉の草稿「権狐」と流布本の「ごん狐」が現存している。本論では、草稿「権狐」をテキストとする。なお、「権狐」の特色を既成児童文学観である理想主義、向日性の無視及び、物語性の重視としている。その主題を人間の本質である孤独性及び、生物の間の理解し合う事や通じ合うことと解釈している。そして、「権狐」の特色を浮き立たせるために、制作年代の同じ中国の葉聖陶の童話「古代英雄的石像」を取り上げて、二作を比較してみた。児童文学理論を基準として、検討してみたところ、「権狐」の方が、時流やイデオロギーなどに囚われていない点や、客観的な創作態度などの点から、「古代英雄的石像」より純児童文学の条件が備えられた童話であるといえよう。

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