本報告は、東方技術学院応用外語系(五専)の4 年生に実施した準実験的な研究に関するものである。実験では、学習者を①NS(母語話者)-NNS(非母語話者)と②NNS-NNS の二グループに分け、絵カードを使うコミュニケーション型タスクを用いて、ペアによる会話練習を行い、両グループの発話の特徴を比較した。本実験は、インターアクション仮説を検証することを主な狙いとするものであるが、今回は、会話中に生じる「意味交渉」のうちでも、近年、特に注目されているリキャスト(Recast=言い直し)とアップテイク(Uptake=応答)の組み合わせに注目して考察を進めた。