本論は次の二つの観点から日本語の自動詞の状態性を見る。1.自動詞に変化する或いは状態を表す機能を有するかは、その自動詞文の主語の名詞が変化する性質を持っているか否かによって決まる。2.感覚・感情を表す自動詞文において、一度だけの感覚・感情を表現する場合は、感覚・感情の変化が起こる時間の違い、そして、繰り返す感覚・感情を表現する場合は、その感覚・感情の変化が継続するか否によって、自動詞の変化する性質が状態性に変ることがある。
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